北海道の金属屋根の始まり
現在北海道で建てられている住宅の95%以上が金属屋根となっています。
これは、北海道は雪が多いので瓦屋根では家がもたないという理由ではありません。
明治以降の開拓時代、瓦屋根の家を建てられたのは一部の裕福な者のみで、一般人には手の届かない高価なものでした。
その当時の一般住宅の屋根は板葺き(柾葺き)が一般的で、薄い細長い板を等間隔でずらしながら下から上に張っていきます。
勾配が緩いと水が入りますので当然勾配はきつくなっていきます。
これが三角屋根の始まりです。
その後、戦後になりブリキ板や亜鉛板などが登場すると、屋根は安価で加工がしやすい鉄板で葺くようになりました。
これが北海道の金属屋根の始まりとされています。