非滑雪勾配屋根

●非滑雪勾配屋根の特徴とトラブル事例

勾配屋根雪止金具・簡易スノーダクト方式・スノーストッパールーフ・石付屋根材等

 

簡易スノーダクト屋根

●メリット
・雪が落ちないので冬の除雪が楽になる
・屋根の塗装面の痛みが少ない

●デメリット
氷柱(つらら)ができる
・元々雪を落とすタイプの家だと、家にかかる負担が大きくなる(引き戸・窓が開かない等)
・屋根融雪を選択すると、ランニングコストがかかる

●メンテナンス
・雪止め金具は外れていないか。また、雪止めが木材の場合は、腐っていないか
・屋根の塗装は剥がれていないか、またはサビがでていないか
・簡易スノーダクト方式の場合、枯葉やごみが詰まっていないか

→雪止めが付いている屋根は、その家にお住まいの方が下ろすことも多いですが、軒先の氷を落とすと きなどに、スコップやつるはし等で屋根に穴を開けてしまうことが多いです。すが漏り、雨漏りの原因 になりますので、コーキングなどで補修が必要です。

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木材の雪止めが腐って折れてしまい、屋根も一緒 に剥がれてしまった

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下からみているとあまり気づかないが、近くで見るとサビが出ていることも多い

トラブル事例1

雪止め金具から下にできた氷柱(つらら)や氷が暖気に下に落ちて危ない

写真の屋根は石付屋根材なので落雪はないが、北側の軒先に氷柱ができてしまう

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対策

・氷柱(つらら)が小さいうちに下から落とす
大きくなってしまったら屋根の雪下ろしの際に一緒に落とす。危険なのでプロに頼むのをお奨めします。

トラブル事例2

風下側に雪庇ができてしまう

石付金属屋根のため落雪はないが、風下側に雪庇が発生してしまう

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対策

・写真下側のように雪庇止めフェンスを設ける
→設置にかなりの金額がかかってしまいます
・屋根に上がって落とす
→非常に危険なので、プロに頼むのをお奨めします

トラブル事例3

屋根材の経年劣化による、すが漏りや穴あきにより、家の内部に漏水する

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対策

・その場しのぎのコーキング処理や塗装では根本的な解決にはなりませんので、張替をお奨めします

トラブル事例4

屋根雪を堆積させすぎて雪止めごと落雪または、屋根雪の表面だけが落雪(表層雪崩)する

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対策

・雪止金具の個数、取付方法、屋根の劣化状況、雪質、気象状況など様々な原因が考えられます。専門家にご相談ください