●特徴

窯業系サイディングが誕生してから４０年以上が経ち、現在でも新築住宅の７０％以上に窯業系サイディングが採用されております。その材料の特徴としましては、材料が安価で施工も容易であるため、工事費が抑えられること。またデザインもレンガ調・石積み調・塗り壁調など豊富にあることが挙げられます。

反面この材料自体は水に弱いため、一般的なグレードのものですと早くて７年、通常１０年程で塗り替え時期がやってきます。また、窓廻りや玄関などの開口部はコーキングで修められているため、コーキングが痩せて劣化するとそこから雨水の浸入を許してしまいます。風の強い雨の日に、雨漏りが起こるという家は、このコーキングの隙間から雨が浸入することが多いのです。

●窯業系サイディングの外壁工事とは

　　窯業系サイディングの外壁修繕工事は様々あります。

①塗装工事

②金属系や樹脂サイディング等を重ね張り

③既存のサイディングを剥がして、窯業系又は金属系、樹脂サイディングなどを張り替え

などです。①＜②＜③の順で金額も掛かってしまいますが、既存のサイディングを剥がした際には、壁内の断熱材の入れ替えや、耐震補強等も同時に行うことができるので、専門家の目から見た適切な判断が必要となります。

●日常できるメンテナンス

　窯業系サイディングは目視による点検がメインになります。サイディング表面を触ってみて白い粉が付くか？(チョーキング)、コーキングは切れたり割れたりしていないか？　サイディングにそり・うねり・ふくれ・サイディング継ぎ目の浮きなどがないか？などを見ておくといいでしょう。